どうもこんにちは! ChoroArcManです。
今回は一級建築士を取得してからの状況の変化や、私自身が現状感じていることをザっとお話していきたいと思います。
時間があれば各項目について詳しく書くことがあるかもしれませんが、
今回は軽い感じでやっていきますので気軽に読んでいただければ幸いです。
特に、
・資格取得をしようかどうしようか迷ってる
・なかなかやる気にならない
・資格が必要なのか疑問に思っている
という方の参考になればと思います。
ちなみに、この記事を投稿してる段階の私は資格を取得してまだ1年目です。
手前味噌ですが一発合格致しました!
資格を取得してからの変化
給料
わかりやすい変化といえば給料ですよね?
知合いに聞く限りでは、業種・会社によってばらつきはあるものの、大体2-3万円給料アップするらしいです。
大手ゼネコンだと資格保有が当然というところで上がったり上がらなかったりするらしいですが…
それでも以降の評価・昇給に大きく関わってくるところだそうです。
他方で一番振れ幅が大きいところでは7万円もアップする会社がありました!
皆さんの会社でもいくらかアップすると思うので調べて教えてください(笑)
ちなみに私の会社では1万円だけ上がりました。周りの会社からすれば少し低いかもしれませんがまぁ、お金がすべてではないので…。
会社の人からの見え方
これもあるあるではないでしょうか?
大手のゼネコンや設計士事務所に勤めている友人に聞くと、上記でも書きましたが持っていて当然という対応をされるそうですが、それ以外の会社にお勤めの方は相当評価が一変するはずです。
私は某メーカーに勤めていますが、部長に合格したと報告するやいなやお祭り騒ぎになりました(笑)どこで情報を仕入れたのか上司・さらに上の上司・他部署の人・一言ぐらいしか喋ったことのない人・ありとあらゆる人に祝福していただきました。生抜きの社員で資格取得したのが久しぶりだったからかもしれませんが、とても印象的な日となりました。
それからというもの、会社のルールが一変して一級建築士に対して良い待遇になるように変化したり、仕事上の発言力が増した気がしております。資格取得の影響はすごいものだと感心したと同時に、より一層責任感をもって仕事をしていこうと自分自身の気持ちも成長できた気がします。
周囲の人からの見え方
資格取得前までは家族にいい加減な人間と思われていた(今もそう思われているかもしれません)が、何かにつけ相談を持ち掛けられるようになりました。親世代にとって士業というものは絶大な信頼感があるようです。資格取得によって少しは親孝行できたという実感が持てます。
建築業界に無縁な友人に一級建築士になった!と自慢してみると、大概の人から「姉歯やん」と言われます。姉歯氏の事件は絶大な影響力が未だにあるのだと感じました(笑)。
また同時に
建築士は、常に品位を保持し,業務に関する法令及び実務に精通して,建築物の質の向上に寄与するように,公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
建築士法第2条の2
建築士は,建築士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。
建築士法第21条の4
という法文の重みをひしひしと感じました。一人が世間に悪い影響を与えると建築士全体の信用が失墜してしまうわけで、そういう意味においても品行方正に活動していく必要がありますね。
ちなみに交通違反だとしても一級建築士の処分対象になるので気を付けましょう!(試験に出ますよ!)
実際一級建築士資格は必要なのか?

お金も時間も必要だし…それに別に資格なくても仕事できるしなぁ…

今更つらい思いして勉強したくない…
上の二人のように考えて資格取得を敬遠している人は多いのではないでしょうか?
それに格言のようにして、
一級建築士資格は足裏についた米粒みたいのものである
読み人知らず
とさえ言われています。取らなければ気持ち悪いけど、別に取らなくても支障はないことの例えです。
本当にそうなのでしょうか?
以下の項目で少し検証していきたいと思います。
保有しているかどうかの違い
建築士法第3条には一級建築士でなければ,その設計又は工事監理をしてはならない規定というものがあります。
実際のところ大規模設計は一人で全て行うことは稀でしょうし、案件の責任者が一級建築士であって全体の設計管理をしていれば、他の人は設計補助という立ち回りで設計はできます(というかそうでないと仕事が回りません)。そういう意味では資格がなくても仕事はできます。
逆に言えば、独立して仕事をすることや責任者としての仕事をする時には資格を持っていないとできない、と言うことができますよね。
その他にもお客様の反応も異なってきます。
(お客様にとってみれば資格を持っていて当然と思われているので)
私の場合、まだ先輩と一緒にお客様と話をしているのですが、
若造である私にも、役職のあるお客様に相手にしていただけるようになったと感じております。
当たり前のことではありますが、
“資格はなくとも仕事はできるが資格を持つことで仕事の幅は広がる“
と言えますね
知識や技量的に必要か
学科編
正直なところ、学科の勉強でつけた知識 ”程度” では全く役に立たないというということを最近痛感させられております。
私の会社では基本的に一人で意匠設計・構造設計・設備設計・監理と様々な業務をこなす必要があり、計画・設備環境・法規・構造・施工のありとあらゆる知識を網羅している必要がありますが、知識が全然追いついておりません。
実務で仕事をしていて、3割程度が学科で学んだこと、残りの7割が知らないことだと感じます。
つまり、学科試験を通過した程度では最低限度の知識しかもっていない状態と言えるでしょう。
一級建築士を取得してさらに、常にアップデートをしてゆく努力が必要となります。
法文にもそのように記されております。
建築士は,設計及び工事監理に必要な知識及び技能の維持向上に努めなければならない。
建築士法第22条

でも、計画の建築作品とか覚えても意味なくない?
いいえ!そんなことはありません。建築士のリテラシーとして非常に大事なことだと思います。
仮に人と話していて有名建築に関して会話できないと建築士の”品位”を保持できませんよね?
何でも知っているということは、お客様からの信頼に繋がります。必要なスキルです。
製図編
良かった点は、
実施設計における基礎的な知識が学べ、諸条件を満たした図面を作成する訓練ができたので非常に有益であったと思います。
また納期がある中で、短時間に法令関係とお客様の要求をまとめて図面化できるということは大事で、なぜ大事かというと提案の際に”お客様案”と”自分自身の案”を複数用意することができるからです。
あと、手書きで描けたらなんかカッコイイ?くらいですかね(笑)。
疑問に残る点は、
速く描くスキルに膨大な労力を費やす必要があるところです。
正直製図試験に関しては何がしたいのかよくわからない部分が多い気がしますね。
このことに関しては別の記事でお話ししたいと思います。
以上のことから、幅広く建築の仕事をしていく為には一級建築士の資格は取得した方がよい
と結論付けておきます。ただ、取得しただけでは意味がないので自己研鑽に勤しみましょう。
私も頑張ります!
資格学校には通うべきか?
これについてもまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、軽く触れておきます。
私は学科も製図も某S資格学校に通っていました。
結論から申しますと学科は独学で、製図は通うがよいと思われます。
というのも、計135万円も(特別講習も少しとっていたので)支払う価値はない気がします。
学科の場合、テキスト・問題集・法令集さえあれば受かると思いますし、過去問12年分を5,6周するだけで合格点には容易に届くと実際に試験を受けて感じました。
学科を独学にするだけで60万円以上経費が浮くので是非参考にしてください。
製図に関しては、独学は厳しいかな…と思います。一発で必ず受かりたいのなら製図は通うことをお勧めします。
余談ですが、私は心配性なのでとりあえず多くの講座を受講しました。あれよあれよと口車に乗せられてしまっていたなぁと今になって感じます。S資格に行くと、何かの宗教勧誘のように必ず初めに脅しがはいり、特別講座の受講が勧められます。授業終了後も謎に残されたりして全然帰らせてくれなかったりします。あまり効率の良い勉強方法と言えないことをやらせてきたりするので、とりあえずストレスが溜まります。ストレスを感じすぎて私は帯状発心になりました。
まぁ、ここでの愚痴はこれぐらいにしておきます(笑)
是非参考にしてください。
資格取得は通過点
最後の章では私の抱負でも書こうかなと思います。
先ほども書きましたが、現状仕事では私は全然使い物になっていないと痛感させられております。
資格を持っていない先輩も、その分野に対してはエキスパートの知識や経験を持っていますし、
この人にはまだまだ敵わないと日々思っております。
しかし日々経験をつみ、知識や技術を維持向上をさせることで名実ともに立派な一級建築士として活躍していきたいと思います。
そのために、習得した知識や経験、調べて分かったこと、疑問に思っていることなどをブログに書き留めていこうと思っております。(守秘義務違反になることは書きませんが)
なかなかネットで調べても出てこない情報等を中心に記事にできれば良いかな?
このブログで私の知識や経験をシェアできれば良いかなと思っていますので、温かく見守ってください。
以上、宜しくお願いいたします。
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